Visit to Rubber Plantation in Dien Bien Province, Northern Vietnam— Expanding Rubber Industry in the North Vietnam —ベトナム北部・ディエンビエン省 ゴムプランテーションを訪問―ベトナム 北部で広がるゴム産業の現場を視察 ―

On May 6, 2025, Assoc. Prof. Phan Trung Nghia of Hanoi University of Science and Technology and Mr. Ta Anh Viet, a Ph.D. student at Nagaoka University of Technology, visited Dien Bien Rubber Joint Stock Company to observe a large-scale rubber plantation in Dien Bien Province.

Rubber planting in this region began in 2008 and has since expanded to approximately 4,000 hectares. Harvesting started in 2017, with about 521 trees planted per hectare. Latex is collected annually from April to December, and its quality is reported to be comparable to that of southern Vietnam. The company currently supplies natural rubber to domestic tire manufacturers.

Latex and soil samples collected during the visit will be brought back to Hanoi University of Science and Technology for further research.

2025年5月6日、プロジェクトマネージャーであるハノイ工科大学Phan Trung Nghia准教授、長岡技術大学博士課程に在学中のTa Anh Vietさんがベトナム北部ディエンビエン省にあるDien Bien Rubber Joint Stock Companyを訪問しました。現地ではディエンビエン州のゴムプランテーション事業について説明を受けた後、実際の大規模なゴム農園を見学しました。

ゴムの木はベトナムでは南部の植物であり、北部では育ちにくく、樹液も出にくいと考えられていました。しかしディエンビエン省では2008年から植樹を開始、現在では約4,000ヘクタールにまで拡大し、地域の重要な産業となっています。2008年に植えられたゴムの木は2017年から収穫が始まり、平均で年間1.5トン、最大で2.3トンのラテックスが採取されています。

今回見学したのは3ヘクタールのゴム農園で、1ヘクタールあたり約521本の木が植えられていました。ラテックスの収穫時期は毎年4月から12月で、この地域では8〜10月が最盛期です。1本の木から1回で最大1リットルのラテックスが採れることもあり、品質はベトナム南部産と同等だと説明されました。この企業では現在、天然ゴムを生産し、ベトナム国内のタイヤメーカーに原料として供給しています。

現地での作業の様子を実際に見ることで、ベトナム北部におけるゴム産業の広がりと可能性を強く感じました。今回採取したラテックスと土壌サンプルは、ハノイ工科大学へ持ち帰り、今後の研究に活用していきます。

①   　ベトナム北部ディエンビエン省のゴムプランテーション

①   　ハノイ工科大学での研究用ラッテクス採取（Nghia先生（左）、Vietさん（右））

①   ラッテクスタッピング観察の様子