2022年5月19日、ハノイにて、国際協力機構(JICA)はハノイ工科大学(HUST)との間で技術協力「ベトナム国天然ゴムを用いるグローバル炭素循環プロセスの科学技術イノベーションプロジェクト」(SATREPS*)に関する討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。
同プロジェクトは、技術協力「天然ゴムを用いる炭素循環システムの構築プロジェクト」(SATREPS)(2011年4月〜2016年3月)の後続案件にあたり、2022~2027年度にかけて実施を予定しており、持続可能な生物資源である天然ゴムに着目し、その産業基盤を新たに構築することを目指します。
ベトナム政府はファン・ミン・チン首相が 2021 年 11 月に英国のグラスゴーで開催された国連気候変動枠組条約第 26 回締約国会議(COP26)において、2050 年までに温室効果ガス排出量実質ゼロを目指すと表明しており、ベトナム国内でも地球温暖化を緩和する貢献策として、植物資源由来の「天然ゴム」を原料とする自動車用・医療用製品を生産する技術確立の必要性が高まっています。 本事業が、持続可能な製品の開発と GHG 排出削減への貢献のための画期的な技術を追求する上での日本とベトナムの研究機関間の協力の良い例になることが期待されています。
*SATREPS(地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム/Science and Technology Research Partnership for Sustainable Development)とは 、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)並びに国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)と独立行政法人国際協力機構(JICA)が共同で実施している、開発途上国の研究者が共同で研究を行う3~5年間の研究プログラムです。

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